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三納明子
インスタグラマー、ライター
ミニマルで自由な暮らしについて発信しています。
おひとりさまの暮らしを満喫。

メディア掲載:
goodroom journal連載
宝島社「余白をうむ暮らし」(2026年3月)
andplantsインタビュー(2025年10月)

片づけのルール ①全体像|片づけが苦手な人の特徴と挫折しない断捨離のステップ

片づけや断捨離を進めたい方向けに、「片づけのルール」を複数回に分けて解説していきたいと思います。断捨離が苦手な方でも、挫折することなく完走できるように全体像(総論)⇒テーマ別(各論)の順で整理していきます。

今回は「全体像」編ですので、作業に入る前にそもそもなぜ片づけがうまくいかないのか?という根本的な問題点から思考整理しつつ、基本ステップについて解説したいと思います。

目次

なぜ片づけが苦手なのか?

片づけが苦手な人の特徴

実家や友人宅、過去の自分の家を振り返ると、「不衛生ではないけど片付けが苦手な人」は結構多く、ざっくり2パターンに分けられるように思います。

① 汚部屋型:
大雑把にとりあえずその辺にポンっとするタイプ。持ち物の住所不定で、脈絡なくいろんなところに散らばる。

② 収納地獄型:
几帳面で、持ち物を全部収納しようとして収納用品を買った結果、居住スペースがどんどん減るので広い家に住みたくなりがち。

私は収納地獄型のタイプで、断捨離に目覚める前は収納たっぷりの広めの家に住んでいました。

どちらのタイプにも共通するのが、「持ち物のいる・いらないの仕分けの概念がない」ことです。「いらないものを選別して処分する」という「減らすステップ」が抜けていて、物量が維持されたままの状態が継続するので、散らかすor部屋が狭くなるかの二択の着地点に陥ってしまうのです。

意外ですが、片付かないのは大雑把or几帳面という性格的な特性とはあまり関係がないのです。

ズボラこそ持ち物の最適化が必要

すっきりした家を目指すためには、「持ち物を必要なものだけに減らす」という「最適化」のプロセスを入れる必要があります。

持ち物が最適化されていれば、大雑把に物を置いていたとしてもそこまで散らかることがありません。あれこれ収納ケースを揃える必要もありません。部屋がスッキリするかしないかは、性格の問題ではなく、テクニックの問題です。むしろ、ズボラなタイプこそ持ち物を最適化して楽をしたほうがいいと、ズボラな私は思います。

効果的な片づけの基本ステップ

STEP
持ち物を3つに仕分ける

いるもの

いらないもの

わからないもの(保留) 

STEP
「いらないもの」を処分する

廃棄・フリマアプリどちらでもいいので好きな方法で減らしていきましょう!

STEP
「わからないもの(保留)」をもう一度覗いてみる

いる・いらないが仕分けできそうか再チャレンジしてみましょう。

STEP
収納

美しい収納は、物の量が決まってから最後に手を付けましょう!

一番最初に「いる・いらない」の仕分けを持ってくることで、片づけが苦手な人の典型的行動スパイラルを絶つことがこのステップの一番の狙いです。

ただし、実際の片づけの場面では「決められない」という心理状態がよく起きます。よく「一日一捨」を推奨している方がいるのですが、これだと捨てる/残すの2択しかないので、「決められない」ものは保守的に「いる」に分類されてしまうのがネックだと思っています。

このステップでは「わからない(保留)」という仮分類を明示的に作って、時間をおいてから再度「いる・いらない」の最終ジャッジをかけることで「保守的に、いる」という状態を継続させないことを狙っています。

3つの仕分け

いる・いらないの峻別を行って確実に「いらない」と言えるものをあぶりだします。

考え込んでいると手が止まってしまうので、悩むものは「保留」ボックスを作って退避させつつ、どんどん手を進めていきましょう。やっぱり使いたくなったら保留ボックスから復活させればいいのです。

片づけが苦手なひと向けに、断捨離の作業として、保留ボックスの使い方のイメージ画像
こんな感じでわからないものは保留ボックスにまとめています。この画像の中でも、その後復活したものと処分となったものがあります

「いらないもの」を処分する

次は「いらない」確定したものからどんどん処分していきましょう。目に見えて物が減っていきモチベーションを継続しやすいので、収納よりも先に処分をやってみてください。

廃棄でもフリマアプリでもお好きな方法でいいのですが、ここで「処分することの労力・手間」を体感することがすごく重要な学びになると思っています。

次に何かを買うときに、処分する負担にまで思考が及ぶので、無駄買いを減らせる効果があるのです。

「わからないもの(保留)」をもう一度覗いてみる

半年ぐらいたって処分がひと段落したところで、保留ボックスをもう一度覗いてみてください。

そもそも、必要なものであれば半年のうちに保留ボックスから取り出して使う機会があったのではないでしょうか。おそらく、この段階で保留ボックスに入っているものは「いらない」可能性が高いです。

ただ、踏ん切りがつかない場合は無理に処分しなくて大丈夫です。もう半年ぐらい寝かせてみましょう。大事なのは、家の中にあちこちバラバラと散財させず、保留ボックスの1か所にまとめて管理しておくこと。はじめのうちは大量の「保留」アイテムが出てくると思いますが、段ボール何箱になっても構わないので「保留」であることをはっきりさせましょう。これだけでも棚や床が散らかった状態になるのが防げますので、以前よりスッキリ感を味わえるはずです。

収納

ここまでくると、「いる」ものだけが家にある状態になるので、ここでやっと収納について考えるタイミングが来ます。収納は、最初ではなく最後に考えるべきことです。

物が多い状態で収納用品を買うと、さらに収納用品という物が増えるので悪循環になります。

順調に仕分けと断捨離が進んでいれば、おそらく、意外と収納用品の買い足しが不要であることに気づくと思います。むしろ、今まで使っていた収納用品が余ることも。私は無印良品の収納ケースをよく利用しています。

  • サイズ規格が統一されている
  • 通年を通して同じ商品が提供されている
  • 物が減って不要になった際に値崩れしにくくリセールがきく (大事!)

とはいえ、収納用品に過剰にお金をかけすぎることは、お金の使い方として本末転倒、無駄なことだと思っています。本来、お金をかけるなら「収納する中身」のほうであるべきです。しっかりと物の量を見定めてから、収納計画をたてていきましょう。

ここまで読んでいただいたら、片づけの実践に入っていきましょう!カテゴリごとの判断基準については、別記事にて解説しています。難易度が低い順に番号を振っていますので、次は②食器・調理器具編に進んでください。

片づけのルール ②食器・調理器具編|一人暮らしのキッチン断捨離

今回から、カテゴリ別の断捨離判断ポイント(各論)についてお話していきたいと思います。「全体像」編を読んでから進んでみてくださいね。

「食器・調理器具」は判断基準がめちゃくちゃシンプルで悩む要素が少なく、チュートリアルとして超オススメなので初回に持ってきました。あちこち歩き回らずキッチンだけで作業が完結するので、断捨離やりたいけどどこから手をつけていいかわからない…という方はぜひ食器・調理器具から着手してみてください。

断捨離判断ポイント

1年以上使っていないのであれば「いらない」

美しさを求めるか機能性を求めるかは人それぞれですが、1年以上使っていないのであれば「いらない」です。

「1年で処分しちゃうの!?」とおもうかもしれませんが、好きな料理、作りやすいレシピのレパートリー、生活スタイルってある程度限られてくるものだと思います。ハロウィン、クリスマスやお正月など、イベント時にしか利用しない食器類もあるかと思いますが、1年の四季を通して1回も作らなかったメニューは来年も作らないでしょうし、使わなかった食器の出番が来る可能性はかなり低いです。

来客に備えて2組以上食器を揃えている場合もあると思いますが、1年以内に来客がなかった場合は思い切って1組に減らす検討をしてみましょう。ライフスタイルにもよるのですが、ある程度の年齢になってくると自宅に人を招くというシチュエーション自体がだんだん減ってきます。「以前は来客時に使っていたから」と思っても、今のライフスタイルに照らして過剰であれば、思い切って整理しましょう。

「使っていないものは処分する」という至極当たり前な話ですが、意外とこういう基本ポイントに対して意識が向かず、物が溢れがちな人が多いです。全体像編でお伝えしましたが片づけの基本は「収納」ではなく「物を最適化する」ことなので、シンプルな基準を決めてサクサクと処分していくことが近道だと思います。

私はこの「1年ルール」で思い切って食器類を処分しましたが、特に不便に感じたことはありません。取りやすい場所に使用頻度が高いものが残るので片づけ動作も楽です。洗って水切りカゴに入れる→またすぐ使うのサイクルになるので、食器棚に出し入れする動作自体も減り、日常の家事が楽になりました。

断捨離後の食器の画像
生き残ったスタメンの食器たち。
シンプルで、スタッキングできて、割とガシガシ洗っても大丈夫なのでひとりごはんに重宝してます。

1年にたった1回でも使っている場合は「いる」

逆に、1年にたった1回でも使っている場合は「いる」としてしまってよいと思います。イベント時や来客時だけ使うアイテムは使用頻度が低くなりがちですが、「物を減らす」ことだけを目的として断捨離しすぎてしまうことは逆にQOLを下げてしまうので、過激な断捨離とならないように注意しましょう。ライフスタイルが変わって、使わなくなったときに改めて処分検討すれば大丈夫です。

1年に1回しか使わない食器のイメージ画像
お正月だけ使っている小皿。イベント気分があがるので気にいっていますが、今後おせちを食べる習慣がなくなったらこれも手放すかも…?

頂き物はいったん「保留」でもいい

悩みどころとしては、引き出物やお祝いで頂いた食器があまり好みに合わず、使わずそのまましまっているパターンです。お気持ちだけありがたく頂いて手放せればよいのですが、頂いた方との関係性や、実際に家に訪問される機会の有無などにもよりますので、もし悩む場合は無理に処分せず、いったん「わからない」に分類しておきましょう。

キッチンだけの作業なので、順調にいけば半日で作業が終わってしまうかもしれません。まずはチュートリアルとして、食器棚に「余白」が生まれる喜びを味わってみてほしいです。

難易度が低い順に番号を振っていますので、次は③道具編に進んでください。

片づけのルール ③道具編|散らかる道具を減らす基準

家にある様々な道具類の断捨離判断ポイントについて解説していきます。

前回の「食器・調理器具編」よりもほんの少し難易度は上がりますが、まだまだチュートリアルレベルでシンプルなので、どこから手を付けていいか迷っている人はぜひ参考にしてください。

道具の利用イメージ

断捨離判断ポイント

道具類の例

・文房具

・裁縫道具

・工具(ドライバー、ペンチ等)

・USBケーブル 

・電池 等

判断の考え方としては、シンプルに「道具として使えるか、使えないか」のみでOKです。

例えば、古くなってインク詰まりして使えなくなったボールペンや、ゴムが劣化してベタベタになった消しゴム、錆びて劣化した縫い針、断線して使えなくなったUSBケーブル…など、明らかに機能が失われたものを「いらない」と分類するだけでOKです。ちょっと根気がいる作業ですが、一つ一つ使えるか使えないかを確認していきましょう。知らないうちに使えなくなっているものは結構あるので、これだけでもかなり物が減ると思います。

使い捨て電池は、残量計をお持ちであれば残量を図ることができるのですが、なければ試しに何か電化製品にセットしてみて、動いたらそのまま使う、動かなければ残量なしとして処分しましょう。(処分方法はPanasonicさんの解説を参考にご覧ください。)私は、残量確認や廃棄がめんどくさいので、繰り返し使える充電池にすべてシフトしました。

六角レンチやドライバーといった工具類は、いつ使うことになるか予想がつきませんし、滅多に使わないと思いますが、必要な時に必要なものが家にそろっていてすぐ使える」ことに意味があるので、「1年以内に実際に使ったか否か」といった使用頻度でで測る必要はありません。いざ必要になった際に手元にないとかなりストレスになるでしょうから、使用頻度については特に気にせず、残しておいてよいです。レンチなどはサイズが微妙に違って使えない場合もあるので、私は基本捨てずに整理保管しています。

同じ用途のものが複数ある場合

複数あってもいきなり処分しなくてよい

例えば、「ハサミが家に数本あるけど1本しか使っていない」など、同じ物が複数あって、普段使用していない場合は、この段階では「保留」でいいと思います。

まだ使えるものをいきなり捨てるのはすごく抵抗感があると思いますし、たった1本しかないハサミが壊れた時に「やっぱ捨てなければよかった~~~~!」と後悔するストレスをあえて取りにいく必要はないと思います。一度後悔することでまた溜め込み体質が復活してしまうのを防ぐためにも、一旦保留にしておきましょう。

まずは1か所にまとめて保管する

ただし、2つ目以降を発見したら、いきなり保留ボックス内でひとまとめにしておくことがおすすめです。何本あるのかわからない、使っていないけど家じゅうに散らばっている、という状況は自分で収集がつかなくなるので避けるべきです。保留ボックスの形で仮置きして構わないので、まずは所在をはっきりさせておくことが大事です。

置き場所を決めて使う

以前、私はボールペンを家の中あちこちに置く癖があって(粗品でもらったりするからどんどん増えていく…)どこにいくつあるかわからない状況に陥っていました。家やカバンの中でボールペンを発見したら、とりあえず回収して保留ボックス内にまとめていくと…30本はありました。そこから、1本1本インクが出るかチェックしてみたところ、うち10本はインクが乾いて使えなかったので、迷わず処分しました。

さて残りの20本をどうするか?ですが、今は使う場所を書斎・冷蔵庫・玄関の3か所と決めて1本ずつ配置し、インクが切れたら次のストックを出す、という形で着実に1本ずつ消費する運用にしています。性格的にまだ使えるものを捨てるのはどうしても忍びないので、同じようなタイプのかたはこの「ゆるやかに物を減らす+無駄買いをしない」というスタンスがしっくりくるのではないかと思います。

道具類の判断チェックリスト

いらない

・使えないもの(壊れているもの、劣化しているもの)

保留

  • 同じものが複数ある

道具類は食器・調理器具より少し観点がふえますが、まだまだシンプルで悩む要素が少ないので手を付けやすいと思います。どんどん手を動かしていきましょう!

難易度が低い順に番号を振っていますので、次は④コスメ・スキンケア編に進んでください。

片づけのルール ④コスメ・スキンケア編|化粧品・サンプルの使い切り術

気づけば試供品、限定コスメ、買ったけど合わなかった美容液……。「まだ使えるから」と置いているうちに収納がいっぱいになっていませんか?今回はコスメの断捨離判断ポイントについて解説していきます。

③道具編をちょっと応用したバージョンです。考え方は似ていますが、「在庫管理と新品購入サイクル」の考え方が増えるので③が落ち着いたらチャレンジしてみてください。

明らかに使用期限を過ぎているっぽいものは捨てる

まずは「明らかに使用期限を過ぎているっぽいものは捨てる」ことからサクサク着手していきましょう。化粧品の使用期限については諸説あるようですが、少なくとも酸化した匂いがする、分離している、ケースが劣化してベタベタする…といったものは使うべきでないのが明らかなので処分してしまいましょう。

1軍セットと2軍セットに分ける

コスメ・スキンケアをそれぞれお気に入りの1軍セットと、あんまり気にいってない2軍セットに分けましょう。1軍は放っておいても出番があるので、「2軍を使う時」ルールを作るようにしています。

私の場合は、スーパーに行くだけの日、WEB会議だけの日など、「とりあえず化粧してる感があれば十分な日」は2軍コスメでメイクするようにしています。残量が少ないアイテムたちで優先的にセットを組んで、どんどん使い切っていきましょう。

2軍スキンケアは、出し惜しみせず「首・デコルテ・肩~ハンドケアに使う」ことにしています。ボディケアをさぼりがちなタイプだったのですが、使い切るぞ!と決めてお風呂あがりの目につくところにおいて毎日せっせと塗っていたら、無事に使い切り&二の腕がピカピカになりました。

なんでもいいので1アイテム使い切ると、達成感がありますし、目に見えて収納に余白が生まれるので、モチベーション継続しやすくておすすめです。

サンプルは旅行用に溜め込まない

コスメ、スキンケアのサンプル画像

どんどん増えるサンプル。「旅行のときにトラベルセットコスメを買ったらもったいない」からここぞというときに使うんだ…!」と思って溜め込む癖があったのですが、明らかに旅行の機会よりもサンプルが増えるスピードのほうが早いと気づいたので、自宅でどんどん使うようにマインドチェンジしました。体調がゆらぎがちな旅行中よりも、普段のコンディションで使用したほうが良し悪しがわかりやすいです。

サンプルを使ってみて気に入ったものを購入する⇒必然的に2軍落ちしにくくなる⇒結果として「2軍セット」は撲滅する という流れを経験すると、「サンプルの本来の使い方ってこうあるべきだよな~」と腹落ちするので、溜め込み癖が改善されたと思います。

スキンケアは普段から1回使い切りタイプのものを選んでおくと、旅行にも泊数分そのまま持っていけるので先入れ先出しの在庫管理がしやすいです。私の場合は、洗顔は個包装の酵素パウダーに落ち着いています。どうしても「旅行用に置いておきたい」と思って溜め込んでしまう方は、普段使いのアイテムから見直してみるのもおすすめです。

1個使い切るまで新しいものは買わない

断捨離してみても、お肌の悩みは尽きないし、トレンドのメイクをしたいし、ファッションによって変化をつけたいし、どんどん性能がいいものが世に出てくるのであれこれ試したくなる気持ちは残ります。

どうしても新しいものが欲しくなった時は、「2軍を1つ使い切ってから」というルールにすると、少なくとも物の量は増えず、現状維持で保つことができるのでおすすめです。あれこれ欲しくなるものの、顔に塗れる量には限りがあるので、どこかでストッパーをかけないと無限に化粧品が増えてしまいます。これを頭の片隅に置いておくと、お買い物も自然と厳選されて、無駄買いが減っていきます。

いろいろとルールを試行錯誤した結果、洗顔・クレンジング・化粧水・ファンデは1軍オンリーで運用できるようになりました。ぜひ使い切りチャレンジの参考にしてみてください。

片づけのルール ⑤書籍編|溜まる本や漫画をスッキリ減らす基準

今回は、溜まりがちな本について、いくつかのカテゴリに分けて、私なりの手元に置く・置かない基準や、代替アイデアをお伝えします。

道具編、コスメ・スキンケア編よりも、内容を加味して考えないといけない分ちょっと複雑になってきます。他の項目でウォーミングアップしたらチャレンジしてみましょう。

本、書籍

電子書籍vs紙書籍どっち派?

ミニマリストは電子書籍が大好きなイメージがありますが、結論、私は電子書籍はほとんど利用しません。飛行機のフライト中の娯楽費と割り切って買うことはたまにありますが、基本は紙書籍派です。

ネットでなんでも情報も娯楽も手に入る時代なので、情報鮮度が落ちるスピードは昔より早くなっています。今日読んで、来年も再来年も読み返す必要がある情報というのはごく限られているので、リセールの効かない電子書籍はコストパフォーマンスが悪いという観点から、あまり購入しないようにしています。基本は、紙書籍で購入し、読んで頭に入れたら情報鮮度が落ちないうちにさっとリセールする、というのが私の本に対する考え方です。

本のジャンルによっては、そもそも購入しないという判断をしているものもあるので、ジャンルごとにどういう考え方をしているのか解説します。

職業、学業に関連するもの(参考書、専門書など)

仕事に必要な専門書は収納スペースをケチらない

冒頭で「あまり継続所有しない」と申し上げましたが、仕事で使用する専門書に関しては仕事道具の位置づけなので継続所有することにしています。専門書は電子書籍が販売されておらず紙オンリーが一般的なので、ある程度かさばることはやむなしと割り切っています。私は在宅ワーカーなのですが、仕事で必要なときにパッと取り出したり、付箋やマーカーを引いたりという動作は圧倒的に紙媒体に利があるなと思います。1分1秒のロスの積み重ねが業務効率に影響してくるので、特段断捨離基準はなく、むしろ書斎に収納スペースを確保して拡張しています。

一般スキル系は、本ではなくインターネット検索を活用する

「Excelの利用術」みたいな一般的なジャンルの本を過去に購入した経験があるのですが、「一般的すぎるジャンルはそもそも購入しなくてもいいかも」というのが私の感想です。

例えばExcelの関数などは、今はありがたいことにGoogle検索やAIサジェストでほとんどの疑問が解消できますし、PC⇔本(タブレット)を行ったり来たりするような非効率な導線はそもそも必要ない時代になってきたなと思います。「単に答えを知れれば足りる」タイプの知識に関しては、紙媒体の本は断捨離してしまってもよいのではないかなと思います。

理解が必要なスキルは、購入せずに図書館を活用する

「決算書の読み方」のような、「答えだけでなく考え方を身に着けたい」というパターンに関しては、図書館を利用するのも結構オススメです。初級者~専門レベルまで様々な本が置いてありますし、手に取って自分に合ったレベルの中身か確認してから借りられるので、安心です。

1回読めば大枠のエッセンスはつかむことができ、再度読みたいニーズがない場合がほとんどで、図書館利用で事足りるように思います。逆に、図書館で1度読んだ後「良書だったので最新版を手元に置いて繰り返し読みたい」と思った場合は、改めて購入するのがいいと思います。私もこのパターンで購入した本が何冊かありますが、とても満足度の高い買い物でした。まずは無料の公的ナレッジを活用して、購入するべきかどうか判断してみるというのはとてもおすすめです。

手元に断捨離しようか悩んでいる本がある場合は、一度お近くの図書館まで散歩してみてはいかがでしょうか。中をぶらっと一周してみて、「結構家にある本とジャンルが被っているな」と思う場合は、その本は思い切って断捨離してみても良いかもしれません。読みたくなったらまた図書館に散歩しにくればよいのです。

英語の学び直しは、専用ツールを使う

いつか使うかもと思って高校英語の参考書をずっと取っておいたのですが、「意外と使わないので処分していい」が私の感想です。

大学受験向け英語と、社会人の学び直しニーズはやや異なるように思います。社会人の学び直しニーズは、短期間で文法をざっと一周しなおしたい、ビジネス頻出表現だけキャッチアップしたい、というパターンが多いので、受験英語とはポイントが異なります。

最近はYoutubeだけでもびっくりするぐらい良質なコンテンツが多いです。日本語ネイティブレベル・英語ネイティブの先生が発音も文法も解説してくれるので、学び直しが必要な場合は専用コンテンツに頼るのが一番だと思います。動画でなく本で自分のペースで学び直ししたい方は、社会人向けに特化した学び直し本が多数販売されていますので、高校英語の参考書は断捨離してしまってよいと思います。

英会話アプリでも自分が発話した内容にAIが文法添削をいれてくれる、自分でプロンプト指定してその文法やシチュエーションのお題に沿った会話をするなど、ものすごくカスタマイズ性が高いアプリが登場しています。私は、SPEAKというアプリをよく使っています。自分でプロンプトが組めなくても、他ユーザーの作成したプロンプトが公開されているので、気軽に人気のプロンプトを使わせてもらいながら学習しています。

日常生活に関連するもの(片づけ、レシピ、節約術など)

SNSやブログの情報を活用する

日常生活系の情報は、Instagramやブログで十分情報として事足りていて、あえて購入する必要性は薄いと思います。ファンなので保存版として手元においておきたいなどのこだわりがない限りは断捨離してしまってよいと思います。

商業出版している日常生活系の著者はだいたいInstagramやブログなどを発信していて、その発信内容をリバイスして書籍化しているパターンが多いので、元となるSNSやブログをフォローしておくのが一番効率の良い情報アクセスだと思います。

自己啓発、教養に関するもの(生き方、哲学、歴史など)

手元に置いておきたい本を吟味する

一般的な自己啓発本は、一度理解してマインドセットが変われば、2度読む必要はないパターンが多いので「いらない」と整理して断捨離してしまうのも一つの手だと思います。

一方、哲学や歴史等は非常に深いテーマで、人生・時代のどのタイミングで読むかによって受け止め方が変わってくるものだと思いますので、手元に置いて折に触れて何度も読み返すことは非常に有意義だと思います。家の中に置いてあって、ふと目について数年ぶりに読み返す、という読書体験は図書館とはまた違う良さがあると思います。過激なミニマリズムにならないよう、こうした遊びを残しておくのもひとつの「余白」の考え方かな、とも思います。

ご自身が「手元に置いてまた読みたい」と思うかどうかの感性で、手元に置いておきたい一冊を吟味するのがいいと思います。保管スペースがなければ、売却して電子書籍で買い直すという選択肢もあると思います。

娯楽(小説、漫画、旅行など)

漫画・小説はフリマアプリを活用する

あまり大人が小説・漫画をじっくり何度も読み返すというシチュエーションはないと思うので、私はどうしても読みたいものがあればフリマアプリで中古で全巻購入⇒読後に全巻売却することが多いです。だいたい1回読んだら満足します。

電子書籍はスペースをとらず手軽な反面、割高なものも多く、長編漫画だとだらだらと課金しながらかなりコストがかかってしまい、辞め時を見失うことが多い点がネックだと思います。「読んでみたい」だけなら、焦らず、フリマアプリで全巻セットを購入するのがオススメです。大体購入時と同額、運がよければちょっぴり高く売れることもあるので、手数料・送料分ぐらいで全巻読めるのでかなりお得だと思います。面倒くさそう…と思われるかもしれませんが、購入時に梱包されていた資材を捨てずにそのまま再梱包すればいいだけなので、発送も思ったより簡単です。

既にお手元に漫画がたくさんある方は、すべて売却して、その売却益で何度も読み返したいお気に入りだけを永久保存版として電子書籍で再購入するとかなりすっきりするのではないでしょうか。

旅行ガイドもフリマアプリを活用する

海外旅行に関しては、ネットの情報だけでなく旅行ガイドの情報も確認するのが安心なので、1冊はガイド購入する派です。

ただ、旅行が終わってから旅行ガイドを見直すシチュエーションは0なので(旅の思い出の写真のほうを見返しますよね、普通)、処分することを見越して、最初から中古で購入⇒同額で売却という形にしています。時間がたつと最新版が発売されて旧版は値崩れしてしまうので、あまり寝かせずにすぐ売却するのがコツです。

ここまでのヒントを参考にしていただくと、だいぶ本棚がスッキリするのではないでしょうか。
本は、一度断捨離することが永遠の別れではなく、どうしても読みたくなったらまた購入することもできますので気軽にサクサク断捨離の手を進めてみるのがおすすめです。

片づけのルール ⑥書類編|契約書・保証書の保管ルール

契約書や保証書は「捨てたら困るかも」と思うと、なかなか手放せませんよね。私も以前はとりあえず封筒ごと保管していましたが、ルールを決めたことで必要な書類だけをコンパクトに管理できるようになりました。

今回は、実際に私が続けている「書類が増えない仕組み」を紹介します。

書類の例

・契約書、保険証券

・レシート

・保証書

・取扱説明書 など

紙の書類を増やさない仕組みを作る

証券会社の取引報告書など、電子帳票に変更できるものは設定変更し、そもそも自宅へ書類が届かないようにしています。紙の書類は個人情報の塊で、廃棄するときにもリスクがありますので、そもそも受け取らないようにするのが一番です。「捨てる」よりも「最初から増やさない」ほうが、書類管理は圧倒的に楽になります。

保管するルール① リセールする可能性があるもの

以前は保証書、取扱説明書は絶対保管する派だったのですが、最近はルールを決めてある程度絞るようにしています。リセールする可能性のあるものやブランド物などは、保証書等の有無で価格が変わる可能性があるので保管するようにしています。特に、10万円を超えるものは必ず保管するようにしています。

保管するルール② 品番管理したいインテリア

インテリア関連は、また同じものが欲しい!と思っても、メーカーや品番を完全に失念してしまうことがあるので、保管するようにしています。

新居でお気に入りのカーテンと同じものをもう一窓分欲しい!と思い、店舗で店員さんに品番を伝えたところ、最新品番に変更されていることを教えていただき、無事同じものを購入することができました。店舗で実物を見ても、自宅と光加減が違いすぎて同じかどうか自分でも全くわからなかったので、品番を控えておいて本当によかったと思いました。

封筒、送付状など不要な書類は捨てる

書類イメージ

不動産の契約書や保険証券などは永久保存版としてキレイにファイリングして保管しています。ファイリングの前のコツは、封筒、送付状、チラシなど、契約内容に関係しない書類は一枚一枚確認して、丁寧に取り除いて捨てることです。「間違って必要なものを捨てたら怖い」と思って、もらった封筒ごとそのまま保管したくなるのですが、どんどん嵩が増えて保管スペースを圧迫します。必要な時に取り出せないという本末転倒なことにもなりかねないので、保管前に仕分けをしましょう。

私が実践している、安全に捨てるコツ

・封筒はすべて破って完全に開く(封筒内の残置防止)

・担当者名刺、コールセンター電話番号など、連絡先が書いているものは1枚だけ残す(1枚あれば十分なので、重複しているものは捨てる)

・仕分けしたあと、当日すぐに捨てない。(違う日に再度目を変えてチェックすることで混入に気づくことも)

・廃棄前に必要な書類が混入していないか1枚ずつチェックを3セット行う

中身を捨てるのに抵抗があれば、封筒だけでも処分してみてください。封筒が消えるだけでも大きさ・厚みが揃うのでびっくりするぐらいコンパクトに、キレイにファイリングできますよ。

廃棄期限を書いておく

書類の廃棄サイクルのために、廃棄期限を記載しているイメージ画像

確定申告に関する書類は、保存年限(5年もしくは7年)が決まっていますので、永久保存ではなく仮置きの扱いにしています。確定申告が終わったら、付箋に保存年限を書いて、1年分を1クリアファイルに簡単にまとめて保管するようにしています。1ファイル保管したら、1ファイル取り出して捨てるというサイクルを毎年繰り返しているので、書類はいつも大体同じ量に保たれています。

じゃばらファイルボックスを活用する

収納スペースをコンパクトにするために、内容量に応じてキュッと圧縮できるじゃばら型ファイルボックスを愛用しています。背表紙の厚みが決まっているクリアポケットファイルだと、クリアポケットのページ数にピッタリ書類を入れることができず、毎回必ず何ページか余らせてしまいます。余ったページ分の積み重ねでどんどんかさばってくるので、最適量をキープできるボックスタイプを推しています。

書類で迷ったら、この3つだけ覚えておけばOK

  1. 電子化できるものは紙を受け取らない
  2. 保管する理由がある書類だけ残す
  3. 廃棄期限を決めて「増えない仕組み」を作る

書類は「全部捨てる」か「全部残す」かではなく、自分なりのルールを決めて管理することが大切だと思っています。私自身、この方法にしてから必要な書類を探す時間が減り、収納スペースにも余白が生まれました。ぜひ、ご自身の暮らしに合うルールを見つけてみてください。

片づけのルール ⑦ファッション編|一軍ワードローブの作り方

ファッションアイテムは、思い出や「まだ着られる」という気持ちがあるため、断捨離の中でも特に判断が難しいアイテムです。流行やライフスタイルの変化も大きいため、「いつ手放すか」に悩む方も多いのではないでしょうか。

今回は、私がすっきりしたクローゼット維持のために実践している洋服・バッグ・靴の手放し基準と、気持ちよく手放すコツをご紹介します。

手放すもの

1年以上出番がないもの

1年以上着なかったということは、「2軍落ち」しているということなので、手放すことを基本ルールにしています。

私も20代の時に購入して愛用していたピンクのコートがあったのですが、年齢を経るごとに「なんか違う感」を感じ、同窓会などの人目が気になるシーンで利用する機会が減っていきました。つまり、自分の中の一軍ワードローブから脱落してしまったということです。そのコートはクリーニングも欠かさず状態良好だったのでとても悩みましたが、やっぱり「今」の自分にベストなファッションではないと判断し、思い切ってフリマアプリで手放すことにしました。

歳と共に、好みも流行も似合うものも求められるTPOも少しずつ変わっていくので「一生モノの服なんてほぼない」と切り替えて、「購入したときに高かったもの」や「昔は似合っていて愛用していた」ものもスパッと割り切るようにしています。

私の場合はリモートワークが増え、外出頻度が減ったため、以前と比べて必要な服のスタイルや使用頻度も年々変わってきていると思います。こういった変化を常にキャッチアップするためにも、1年ルールは有効です。

少しずつ「なんか違う感」のあるものを手放しつつ、「今」の自分に似合うファッション・チャレンジしてみたいファッションに移行していった結果、私のクローゼットは自分に似合うお気に入りの洋服が並んでいます。

残すもの

ビジネススーツ、喪服など、用途がある服

普段用のオシャレ着と違って、用途が決まっている服は最低1セットは残すと決めています。

用途が決まっている服

・ビジネススーツ一式、仕事用バッグ、PCバッグ

・喪服

ビジネススーツや喪服は、突然必要になることがあるので、常に自宅に置いています。ビジネスバッグは、万が一汚れたり壊れたりした際に翌日の出勤に支障がないようにかならずスペア(2軍)をもう1つ自宅に保管しておくのがオススメです。

結婚式用のワンピースは、ライフステージによって必要枚数が大きく変わるアイテムです。私の場合は結婚ラッシュが落ち着いたため、現在は手元に置かず、必要になったときにその都度、自分の年齢や立場に合ったものを選ぶことにしています。ビジネスや弔事と違って、突然発生することはないので、予定ができたときに、自分の年齢・立場にあった装いを検討するということで十分だと思います。

災害への備えになる服

雪山仕様のダウンや、スポーツウエア、ライフジャケットなど、インドア派の私は数年に1回程度しか使用しません。ですが、真冬に停電する、走って避難する、洪水や津波に巻き込まれる、といったシチュエーションがあった際に一人でもなんとか堪えられるように、使用頻度が低くても手元に残すという選択をしています。

用途が決まっている服

・高性能ダウン

・スポーツウェア(スニーカー、トレッキングシューズ、スポーツウェア、リュック、ライフジャケット、マリンシューズ など)

気持ちよく手放すコツ

状態が良いものはリセールする

ただ捨てるだけではもったいないので、状態が良いものはフリマアプリでお譲りするようにしています。

ZOZOTOWNで購入したものについては、次回購入時に引き取ってもらえる「買い替え割」というサービスがあります。新しい商品を購入する際に、古い購入履歴から買い取り価格が提示され、新しい商品が割引されるという便利なシステムです。商品と一緒に返送用のバッグが届くので、そこに古着をいれて返送するだけでとても簡単です。フリマアプリが苦手な方は試してみてください。

傷んだものはウエスにする

古着を切って不要ファッションアイテムをウエスにするイメージ画像

着倒してクタクタになった服は、ハサミで切って掃除用のウエスにしています。ちょっと面倒ですが、まだ着れる服を捨てることに対する「もったいない感」が軽減され、断捨離の心理的ハードルが下がります。掃除をする際にティッシュに対する「もったいない感」もなくなるので一石二鳥!です。

旅行のタイミングで捨てる

くたびれた下着や肌着、Tシャツなど、「あと1回着たら手放そう」と決めていたものは、旅行に着て行き、宿泊先でルールに従って処分しています。帰りのスーツケースに空きができるので、そのスペースにお土産を入れられますし、帰宅後の洗濯物も減るので一石二鳥です。1泊ごとに荷物が減っていくので、パッキングに使う時間も短縮できますよ。

悩むものは宅配収納サービスを利用してみる

どうしても手放す踏ん切りがつかない場合は、宅配収納サービスに預けてみるというのもオススメです。一度その服がない状態で暮らしてみて、不便するかどうかを確認する期間を設けてみると、自分なりの断捨離基準を作りやすくなると思います。以前別記事で書きましたが、精鋭アイテムだけ手元に残して生活してみると、意外と快適なことに気づくと思います。

私は以前サマリーポケットというサービスを利用していました。専用段ボールを届けてくれて、後日指定日に宅配業者さんが家まで取りに来てくれるので快適です。引き出しする際はスマホで操作して、日付指定するとまた自宅まで配送してくれます。

家の中で別の段ボールに避けておいておくだけもOKなのですが、「保管料がかかる」という体験をすることで、「自宅のクローゼットのスペースにも見えないコストがかかっている」という感覚を持てるようになり、持ち物に対する金銭感覚が養われるいい機会になると思っています。私の場合は、順調に断捨離が進んだ結果、今はサマリーポケットを使わなくてもクローゼットにすべて収まるようになったので、ポジティブな意味で今は利用していません。

洋服で迷ったら、この3つだけ覚えておけばOK

1年以上出番がないものは「今」の自分に必要か見直す
用途が決まっている服は最低限残す
迷うものは、リセールや宅配収納を活用して気持ちよく手放す

「片づけのルール」シリーズでは、アイテムごとの判断基準をご紹介してきました。正解は人それぞれですが、自分なりのルールがひとつ決まるだけでも、片づけはぐっと楽になります。このシリーズが、皆さんの暮らしに小さな余白をつくるきっかけになれば嬉しいです。

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